マシニスト→ダークナイト。
カメレオン俳優というか、憑依系俳優というか、めちゃくちゃリスペクトしている俳優「クリスチャン・ベール」。
メソッド演技法を実践していることでも有名ですが、彼を見ると、タイトルの「マシニスト」から「ダークナイト」への変貌をいつも思い出します。
彼は、この役を演じるために、183センチの身長で体重を55キロまで落としたといいます。
でも、クリスチャンは45キロまで、落とそうとしていたみたいです。
(周りが止めたみたい。そりゃそうだ。)
映画のPOPを見れば一目瞭然ですが、内容もリアルすぎて言葉が出ませんでした。
1日の食事は、りんご1個とマグロ缶のみ。
演技以外では、ほとんど言葉を話さず、極力エネルギーを使わないようにしていたそうです。
そこからの、ダークナイトです。
体重を30キロ以上増やし、ノーラン監督に少し落とすようにいわれる位に増量します。
(心筋梗塞起こしそう。)
見事な筋肉で、丸っ切り別人です。
「バイス」とか「アメリカン・ハッスル」も!
なんでも、ガチ勢ってかっこいいです。
その役を演じるのではなく、その役そのものになるというあの感じは、誰しもができることではないように思います。
あと、クリスチャンは、アメリカ英語とイギリス英語を完璧に使い分けることができることも有名な話。
「フォードVSフェラーリ」では、クリスチャンの貴重なイギリス英語が聞けるので、是非!
(ダークナイトで、ランボルギーニに乗る彼を観て、絶対に車の映画に今後出るだろうなって思ってた!)
車が似合う俳優と、バイクが似合う俳優ってあるよね。
ばいばい!
ROME。
映画だけではなく、海外ドラマにハマっていた時もあります。
24に始まり、SATC、プリズン・ブレイク、ブレイキング・バッド、アルカトラズ、いっぱいあります。
その中でも1番ハマったのは、「ROME」です。
キャスト・演出・衣装どれを切り取っても、圧巻です。
紀元前のローマを、兵士視点で描いた作品です。
ここが新しい!
古代ローマを題材にした作品って、カエサルかクレオパトラかアントニー視点で物語が進行していくイメージですが、あくまでも兵士(庶民)視点なので、俯瞰で彼らを見られるのが、この作品の醍醐味です。
庶民の生活が、よりリアルに描写されています。
ポンペイウス&カエサル~アントニー~オクタヴィアヌスのそれぞれの時代が描かれていますが、特にカエサル・アントニー2強時代が最高!
あの2人って特別ですよね。
お互いに自分自身をみるような、自分と似ているところを煙たがっているような感じがありつつ、反面信頼もしているみたいな・・・(笑)
カリスマ性とカリスマ性は引き合うのだと、いつも思います。
日本だと、政宗公と景綱みたいな感じ?
ちょっと違うか(笑)
でも、あの2人もカリスマ性で引き合っている感じがします。
カエサルは、今の時代だと独裁者といわれて批判されるのでしょうが、私は好きです。
善だけではなく、悪も内包しているところが、非常に人間的で魅力的にうつるからです。
(イカサマサイコロを作ったのは、カエサルだという一説あり。)
ポンペイウスやブルートゥスでは、あそこまでのローマの発展はなかったように思います。
衣装も素敵で、お金がかかっています。
男性は甲冑と赤マントがとても格好良く、女性も華やかなドレスやジュエリーで、イタリア人が何故おしゃれなのかは、古代ローマから受け継がれているイズムなんだと、何だか納得した経緯があります。
イタリアのおしゃれは、シルエット美ですね!
ROMEは、恋愛要素もあるので、恋愛ドラマとしても観れます。
人間相関図も、わかりやすいほうなので、是非観てみてください!
ばいばい!
あのこは貴族。
DVDで観ました。
友達にすすめられて、久しぶりの邦画です。
日本の階層社会がテーマと事前に聞いていたので、恐る恐る観ました(笑)
主人公は、華子と美紀という2人の女性。
同じ女性でありながら、2人はそれぞれ別の階層を生きています。
いわゆる、華子は名家のお嬢様。
一方、美紀は自力で東京切符を手に入れた努力の人です。
映画はそれぞれの人物像にフォーカスしながら、章形式で進んでいきます。
2人が出会うところは、理由が理由だけに、よくあるバトルに展開するのかと思いきや、2人とも非常に冷静で、安心しました。(笑)
2人の階層の違いは、所々に散りばめられていますが、1番分かりやすいのはやはり、ホテルのラウンジで落としたティースプーンをどう処理するか、ですね。
1番印象に残ったのは、華子が美紀の部屋に来て言う、みんな美紀さんのものだから。です。
自分で選ぶということをしない(できないともいえますが)、華子にとっては美紀の部屋は美しく見えたのだと思います。
この主人公2人の良いところって、世間が考える女感がないところだと思います。
なんか、2人ともクールなんですよね。
諦観からくるのか、役割をこなすという責任からくるのか・・・。
ギスギスしていないけれど、明確にある階層を美しく表現した映画でした。
邦画は、清水崇監督の村シリーズや、きさらぎ駅みたいなホラーしか観ないので、戻ってこれて良かったです。(笑)
もう公開されているのかな?「母性」も観てみようかと思います。
ばいばい!
【ネタバレ注意!】サイレント・ナイト~
観ました。
「サイレント・ナイト」。
お久しぶりの、キーラでした。
めちゃくちゃPOPなキャラクターが集まっているのに、内容は非常に重たい作品でした。
自分だったらどうするかを考えることができるので、友人や恋人、家族と観ると色々な意見が出て面白いと思います。
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舞台はイギリスの片田舎、クリスマスイヴを祝おうと、友人を招いてパーティーを催そうとしている夫婦。
癖の強い友人達が集結して、パーティーは盛り上がりをみせるが、今年のクリスマスイヴはいつもと違う。
そう、今日が地球最後のクリスマスなのだ。
みたいな感じです。
家族を持つ人は、それぞれに守り方があると思いますが、その守り方がこの映画の焦点です。
大事にするとは、難しい。
結果論にはなりますが、家族はやはり同じ道を共に歩むほうが幸せな気がします。
またこの、「同じ」が難しいんですけどね。
家族だけではなく、恋人も同じです。
非常時って、相手を尊重することと、エゴが一緒になりやすいですよね。
アートは1人だけ、他の家族と違う道を歩むことになりました。
果たしてその後が幸せなのかどうかと疑問に思います。
うーん。重たいテーマでした。
キャラクターがみんな癖が強すぎて、淡々とストーリーは進んでいきますが、人間の尊厳や家族のありかたなど、テーマ的には深いです。
一緒に観た人は、もし子供がいて、あれを飲みたくないと言ったらどうするかと聞いたら、説得とか押さえつけとかはせずに、自分も飲まずにいる。
と言っていました。
ちょっとかっこいいなと思いました。
映画好きってかっこいい人多いよね(笑)
あーまだ「ザメニュー」もあるよ。
ばいばい。
【ネタバレ】ザリガニの鳴くところ~レビュー
【ネタバレあり注意!】
観てきました。
ザリガニの鳴くところ。
めっっっっっっっっっっちゃ面白かったーーーー!!!!!!!
すごかったーーーーーーーーー!!!!!!!!
主人公カイアは、自然そのもののような女性でした。
というか生きていく過程で、自然と一体化していったようなニュアンスです。
過酷な状況から自分自身を守るために、自然と一体化するしかなかったともいえます。
カイアの置かれた状況は、本当に凄惨でした。
それでも、彼女は前を向いて生きていきます。
何度も何度も裏切れ、傷つけられ、それでもなお、歩みを止めません。
美しかったです。カイア。
美しさには、怖ろしさもありますが、どちらも混在している感じがたまらなくすきでした。
まさに自然そのもの!
優しくほほえみかけているかと思えば、突然牙を剥くあの感じ良いです。
この映画のポイントは、カイアが歩む道の仄暗さと彼女を取り巻く人々の悪辣さ、自然の優美さのコントラストだと感じました。
あとは、カイア対周りの人間ではなく、自然対人間のような構図も魅力の1つです。
ラストは分かってはいたけれど、やっぱり衝撃でした。
カマキリとホタルで気づきました。
ああ・・・テイト。
悲しい。
これから原作を読みます。
ばいばい!
ザリガニが鳴くところ。
ついに公開日が来ました。
ザリガニ!
公開されることが発表されてから、とても楽しみにしていました。(スラムダンクも楽しみにしていたのに・・・。ジャイアン・・・。)
初恋、ミステリー、自然、大好きなキーワードが詰まっている映画です。
事件の真相は、初恋の中に沈んでいる。
良くないですか?副タイトル。
原作があり、2019年、2020年でアメリカで最も売れた本、2021年本屋大賞受賞。
「キューティーブロンド」「ブラック&ホワイト」のリース・ウィザースプーンがプロデューサー。
主役は、2021年ゴールデングローブ賞テレビ部門受賞のデイジー・エドガー=ジョーンズ。
んー素敵!
原作では、すべての謎が解明されているようですが、映画では、謎を秘めたままエンディングを迎えるようです。
これが、原作→映画、映画→原作の良いところですよね!
原作を読んでいない人は、考察をしてから答え合わせのように原作が読めるし、原作ファンの人は、映像や音声が追加されて、ある意味、評論家のような気持ちで観ることができます。
少し前に公開された「ブラック・フォン」も映画を観た後に、原作を読みました。
原作と映画を比較して、作品の世界観をさらに深める。
倍以上面白くなります。
2022年11月18日公開の映画は、ザリガニだけではありません。
「ザ・メニュー」
「アムステルダム」でヤバい人の奥さん(笑)だった、アニャ・テイラー=ジョイが主役です。
横顔きれいです。
きれいなEライン。
先週公開された「ドント・ウォーリー・ダーリン」も観たい。
年末は、「スラムダンク」「アバター2」も公開されし、映画好きさんは忙しいよね!
今日は、観れたら2作品観ようと思います。
ばいばい!
今年観た中で1番面白かった映画。
映画が好きだと人に話すと、1番好きな映画は何?今年観た中で何が面白かった?と聞かれます。
1番好きな映画は後にして、今年観た中で1番面白かったのは、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 」。
公開日は、2022年1月7日(笑)
今年が始まって、1週間でTOPが決まっていました。
今作の魅力は、歴代のスパイダーマン(トビーとアンドリュー)が集結し、過去と向き合うところです。
歴代集合系はまとめるのが非常に難しく、駄作なりやすい傾向がありますが、今作は過去作にリスペクトを残しつつ、非常に美しくまとまっています。
スパイダーマンをリアルタイムで追っていたファンの人達には、感涙ものでしょう。
かくいう私も、その1人です。
スパイダーマン達がそれぞれの過去と向き合う中で、私自身も同じように歩んできた道を振り返りました。
人が生きていく中で、必ず起こる後悔の念。
どうしてあの時、ちゃんと話さなかったんだろう・・・。
みんなもあるよね?
その時は、もう話せなくなるなんて想像していなくても、別れは突然やってきます。
トビー版のスパイダーマンのように。
普段はあまり話をしない私も、大切な人にはおしゃべりです。
ずっとしゃべってます。
伝わらないことが1番悲しくて、1番後悔することを知ったからです。
隣にいる人と、同じ気持ちで想いあえたら幸せ。
そう感じます。
みんなもSNSの写真や文字ばっかり追ってないで、話をしようね!
隣にいる人、結構大事だよ!(笑)